猫の尻尾亭

尾岡レキが創作の事や読書感想を殴り書きするだけのブログです。アイラブ300字SS!

2016-06-25から1日間の記事一覧

婚約腕輪

これは契約なのだと言う。本堂の奥、床板が腐っていた場所に、その妖怪は眠っていた。衣一つまとわず――は思春期の男子高校生にはキツイ――まま納められていた彼女は、僕を見て笑った。 「元服を迎えた武士(モノノフ)が、儂に欲情するか。まぁそれも一興」 …