猫の尻尾亭

尾岡レキが創作の事や読書感想を殴り書きするだけのブログです。アイラブ300字SS!

2018-11-03から1日間の記事一覧

霧の輪舞

雨季が一年の半分を占めるここスチームシティーでは、霧が晴れることはない。「ジョン、準備はいいかい?」 とアーサーは鹿追帽を被りなおしながら僕に言う。君が決めたのなら僕はそれに従うだけだ。「ここで間違いない?」「煙草の銘柄、赤土を踏みしめた革…