あなたに渡したいものがあるのに
丁寧に包み込まれた貢物は、過剰な想いがこめられているのを実感する。
送り主は、どれ程の気持ちをこめて贈答しようとしたのか。包装に触れるだけで、電流が走るのを感じる。
美しい金糸に織り込んだ感情は溢れんばかりの――嫉妬で。
「呪いの解除が完了しました」
その瞬間、火の粉が舞い、激しく燃え上がった。
「君は寄せられる感情をもう少し疑うべきだと思うよ」
「無下に断るわけにも行かないだろ?」
そんなやり取りを聞きながら、宮廷魔術師は小さく息をつく。近衛騎士たる彼女を陛下は寵愛しているのは見るに明らかで。貴族達が面白い訳がない。
(私だってそうなんですよ?)
昔から慕っていても、陛下にこの想いは届かない。
1時間後開催です。第三十四回のお題は「渡す」です。物、人、言葉、思い等、様々な「渡し・渡される」光景を作品にして下さい。詳しい概要→ https://t.co/GtCHTLOpLL に沿って21時~24時に #Twitter300字ss のタグをつけて投稿して下さい
— Tw300字ss (@Tw300ss) 2017年7月1日
1時間が経ちました。30名様の素敵な「渡す」作品が集まってます。物、人、言葉、思い等、様々な「渡し・渡される」光景を作品にして下さい。詳しい概要→ https://t.co/GtCHTLOpLL 24時までに #Twitter300字ss のタグをつけて投稿して下さい
— Tw300字ss (@Tw300ss) 2017年7月1日
ということで、恒例の300字SS参加作品です。
今回は「渡す」ということで。
以前、書いた「未来を彩る飾り付けを」で書いた
陛下と騎士ちゃんのその後というか、まぁそんな感じで。
鈍感も度を越すと、罪でしかないということで(笑)
なかなか他の方の作品を読めてないので、今回は読むぞ、と誓いを新たに。
他の方の作品を楽しみに読むのです。
ではでは。