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オカザキが創作の事や読書感想を殴り書きするだけのブログです。時々、自主企画の告知とか。

「精霊の守り人」を読んだよ!

 精霊の守人を読んだよ! 

精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド)

 

 

娘に勧められての児童文学です。
児童文学スキーなのですが、
上橋菜穂子さんは、なぜか読まぬまま経過していて。
相方さんが、多分、娘さんが2~3歳の時に読んでいたのではないかと記憶しています。

当時の僕は「面白そうだね」と素通りをしていましたが、
あれよあれよと映像化されて
「ふーん」と本の食わず嫌い選手権を自負している僕は後で後悔することになるのですが、
まさしうその通りでした。

本書は長い序章で
多分、いろいろな伏線が散りばめられていると思うのです。

そんな精霊の守人です。

あらすじ。【amzon.co.jpより引用】

100年に一度卵を産む精霊〈水の守り手ニュンガ・ロ・イム〉に卵を産みつけられ、〈精霊の守り人〉としての運命を背負わされた新ヨゴ皇国の第二王子チャグム。母妃からチャグムを託された女用心棒バルサは、チャグムに憑いたモノを疎ましく思う父王と、チャグムの身体の中にある卵を食らおうと狙う幻獣ラルンガ、ふたつの死の手から彼を守って逃げることになるのだが……

 

そして、おいらのブクログレビュー。

娘に勧めてもらって、読みました!
ずっと上橋菜穂子さんが気になっていて、相方さんが長女が2~3歳の頃に読んでいた記憶があって、食わず嫌いならぬ、読まず嫌いのまま経過したのですが、いざ娘に読ませてもらって、一気にのめり込んでしまいました。
(みんなが読んでいたら敬遠してしまう悪い傾向にあり。みんなが読んでいるということは、良作、傑作である可能性があるのにね。
こりゃ、読むべきです。これから2巻を読むのですが、1巻は始まりであり、これから始まる広大な世界の空気に、すでに触れてしまって、物語に酔ってしまったから、もう取り返しはつかない。物語を見届けにいきますとも。

 

 そんなハイテンションでお送りしましたが、さてここから少し熟考。



どうしようもない運命に翻弄されるチャグムに、子供たちはやはり焦点がいくんだろうか。でも僕は読んでいて、バルサとタンダの、戻れない関係、かなえられない甘い夢を見ながら、それでも前進しかできない不器用な大人たち、そこに感情移入をしてしまう。

バルサの視点は、まるっきりお母さんだし。
タンダの包容力は、ほとんどお父さんで。

タンダなんかさ、淡い初恋の時代を瞼の裏でいつも見ていて。
でもバルサが見ているのはチャグムを含む「今」なんだろうなぁ、と思ってしまって。
このすれ違いが、なんとも切なく感じてしまう。
でも甘い事なんて言えなくて。
だって、今、動かないと大地は枯れて、
人が死ぬ。
その役目を押しつけられたチャグムは苦悶していて
オトナの勝手な思いを子供に追しつけることができるわけもないんだよね。

でもチャグム自身、この1巻では抗いながら
運命を受け入れる選択をして
葛藤しながら、受け止めて
守られるだけの存在じゃないことを示したけど
それでも次に、それ以外の回答は許されない選択を迫られて。

でもね、守られるだけの時が終わって
有無を言わさない選択をしないといけないときがあって
それは突然やってきて。

そういう意味で、オトナって、オトナになるって
本当に面倒くさい生き物だな、って自分自身でも思うのです。

多分こういう視点って
児童文学を読むとき
娘の視点、息子の視点と
オナナな僕の視点って絶対違って

今、彼女はどんな想いで
物語にトリップしているのか
そういう意味でも気になりながら、僕も2巻にトリップしていきたいなと思います。