君が隣りにいることについて
居心地が良くて。なんだか言葉を交わすだけで、染みこんで。当たり前に言葉を掛け合って。これが気が合うということなんだろうか。
君が言葉をかけてくれること、それが嬉しくて。もっと言葉が欲しくなる。その感情の意味を考えたこともなかった。
――君が、他の子が声をかけるまでは。
あれ? なんなんだろう、この気持ちは。すごく、苦しくて、妙に辛い。なんでもない日常の風景なのに、君が他の子に笑うのが辛くて、でもまた私に笑ってくれるのは嬉しくて。
この気持ちはなんなんだろう、と思いながら。また彼の笑顔を見たくて、言葉を考えて、行動に移す。
(お願いだから、早く付き合えよ!)
周囲の声は、耳に届くはずもなく――。
第五十五回のお題は「あう」です。「会う」、「合う」、「遭う」、「逢う」等、「あう」の入る言葉、熟語でもOKです。「あう」のある光景を作品にして下さい。概要→ https://t.co/PJh41DIrmY
— Tw300字ss (@Tw300ss) 2019年7月4日
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