猫の尻尾亭

尾岡レキが創作の事や読書感想を殴り書きするだけのブログです。アイラブ300字SS!

君が隣りにいることについて

 

 居心地が良くて。なんだか言葉を交わすだけで、染みこんで。当たり前に言葉を掛け合って。これが気が合うということなんだろうか。
 君が言葉をかけてくれること、それが嬉しくて。もっと言葉が欲しくなる。その感情の意味を考えたこともなかった。
 ――君が、他の子が声をかけるまでは。
 あれ? なんなんだろう、この気持ちは。すごく、苦しくて、妙に辛い。なんでもない日常の風景なのに、君が他の子に笑うのが辛くて、でもまた私に笑ってくれるのは嬉しくて。
 この気持ちはなんなんだろう、と思いながら。また彼の笑顔を見たくて、言葉を考えて、行動に移す。


(お願いだから、早く付き合えよ!)
 周囲の声は、耳に届くはずもなく――。