天空都市
まっしろい。
天空都市を龍人が建立したという伝説のみが残る。
雲海に足を踏み込んだ時点で、コンパスは役に立たなかった。
皇位継承権ならくれてやると言っているのに、愚弟は納得しない。
そこまで思いながら、今さら我に返る。国を追われた私に何が残る?
自嘲し笑った刹那――足が滑った。雲の欠片となるならそれもまた本望。私は薄く笑って、墜ちた。
頭痛に苛まれながら、目を開ける。
雲海を前に広がる都市群――。
だが、それよりも腕が千切れて、配線が剥き出しの騎士型機械人形に目を奪われた。
「網膜認証を終了、遺伝子適合を確認。コード・ランスロットは貴女を王として認証しました」
――私の物語は、まだ終わらない。
1時間が経過しました。26名様の素敵な「雲」の作品が集まってます。空に浮かぶ雲から暗雲、雲外鏡等、様々な「雲」の光景を作品にして下さい。 https://t.co/GtCHTLOpLL に沿い24時までに #Twitter300字ss と @Tw300ss をつけ投稿して下さい
— Tw300字ss (@Tw300ss) September 2, 2017
ということで、恒例twitter300字SS参加作品
今回は「雲」でした。
迷った! 大いに迷いましたが、
今回も月並みではありますが、なんとか投稿ができました。
空中都市の描写をもっとしたかった。
いつか、どこかで!
最近、300字SSを巡回できていないので、今回こそは楽しませていただきます!