猫の尻尾亭

尾岡レキが創作の事や読書感想を殴り書きするだけのブログです。アイラブ300字SS!

新しい恋

 ウブな女の子でもないのにと思う。仕事に夢中で、気づいたらこの歳になっていた。最後に付き合っていたのは大学生の時で。その時は当たり前に手を握ってデートしていたのに、今じゃどうしていいか分からない。
 4つ年下の仲西君に好きと言われた。反射的に、頷いてしまった私は無責任だと思う。
「プライベートくらい、名前で呼んでもいいよね?」
 無邪気に彼は言う。
「さゆり」
 素直に言われて顔が熱い。どうやら、私の新しい恋はすでに始まっていたようで。

 


「あ、仲西先生と織田先生、付き合ってたの?」
「まぁね」
「いいなぁ、先生たち可愛いー」
 普通に話さないで。少しは隠して。生徒の前でやめて!

 

 

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今回もなんとか参加できましたー。次回はもう少し、テーマをひねって参加したいと思います。