二代目フリーワンライ企画参加
ぐちゃぐちゃの机の上で また、か。 半ば呆れながら、徹夜で作業するのは仕方ない。もうコレは諦めた。どうせ姐御は、言っても聞かないし、思いついたが吉日で研究に没頭する。僕は、姐御の研究が心置きなく行えるよう金策をして――そして、商品を売り出す。 …
四年に1回、ようやくなのだ。青い月と赤い月が交わって、碧の月になる。この日だけ、妖精と交信ができる。 昔は見えないもの――って大人たちが、言うモノが見えたのに。今はすっかり見えなくなって。でもあの時交わした言葉も、握ったぬくもりや感覚なら、し…