猫の尻尾亭

尾岡レキが創作の事や読書感想を殴り書きするだけのブログです。アイラブ300字SS!

2018-01-01から1年間の記事一覧

Taskey閉鎖に寄せて

ようやく重い腰を上げて書くのですが(今年も終わるよ小説(&イラスト?)投稿サイト、Taskey様が閉鎖となりました。(2018.12.21付けで終了)本当はtaskey閉鎖前にupできたら良かったのですが、日常のバタバタからかなわず。まぁ、それはそれとして、一つの…

小さな灯り

蝋燭にマッチで火を灯す。火と表すにはあまりにも弱々しい灯火で、王宮の燦々としたランタンの明かりから考えたら、なんて弱々しいんだろうと思う。 でも、この弱い光だからこそ、肩を寄せるようにみんなが寄り添う。この瞬間は、城ではとうてい味わえない。…

改めまして、尾岡レキです。

ページ間違いではありません。旧オカザキのブログでございます。尾岡レキとハンドルネーム・ペンネームを変更いたしました。それに伴って、ブログもokazaki3projectから【猫の尻尾亭】に変更致しましたことをご報告いたします。なにがあったと言われたら、と…

改めまして、尾岡レキです。

ページ間違いではありません。旧オカザキのブログでございます。尾岡レキとハンドルネーム・ペンネームを変更いたしました。それに伴って、ブログもokazaki3projectから【猫の尻尾亭】に変更致しましたことをご報告いたします。なにがあったと言われたら、と…

霧の輪舞

雨季が一年の半分を占めるここスチームシティーでは、霧が晴れることはない。「ジョン、準備はいいかい?」 とアーサーは鹿追帽を被りなおしながら僕に言う。君が決めたのなら僕はそれに従うだけだ。「ここで間違いない?」「煙草の銘柄、赤土を踏みしめた革…

「闇の守り人」を読んだよね!

精霊の守人シリーズ第2巻 「闇の守り人」でございます。 引き続き、娘さんから早く読めと言われて、着手したら 例によってどっぷりでした。 ではお品書き。 1.あらすじ 2.ブクログレビュー 3.読書感想文 1.あらすじ 女用心棒のバルサは久しぶりに生まれ故郷…

ポメラを手に入れた!

実はポメラを手に入れてから、結構な時間がたっていて。歓喜の雄叫びを上げるブログ記事も書いていたのですが、それも今さらアップするのも憚られるので、今、公私ともに使用しているのですが、一応、物書きの端くれとしてポメラってどうなの? って所を書い…

新世界/君のご飯が食べたい

【新世界】 だいたい目立ちすぎるんだ。 君に苦言を言われるまで、考えもしなかった。それなりに変装をしていたつもりだったが、君曰く、絹を纏う町人がいてたまるか、らしい。 君にコーディネートをしてもらって、町に出る。 王族なんて不便なもので、市井…

「精霊の守り人」を読んだよ!

精霊の守人を読んだよ! 精霊の守り人 (偕成社ワンダーランド) 作者: 上橋菜穂子,二木真希子 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 1996/07/11 メディア: 単行本 購入: 2人 クリック: 214回 この商品を含むブログ (104件) を見る 娘に勧められての児童文学です。…

魔法をかけるなら、秋が良い

魔法を一つかけるのにも手順は重要だ。正確な呪文、正確な陣、手入れされた法具、厳選された供物、そして清涼な空気のある場所が必要で。 雨を降らせる、それだけでも魔力と接続するには細心の注意が必要で。下手をすればその力が逆流して、術者の魔力を根こ…

Hello,good by

こんなにすり減らして、動いたところで何もできない、変わらない。足を引きずる。仕方ないじゃないか、そう言い聞かせて。 帰って、ご飯を食べて、そして眠るだけ。コンビニが、冷蔵庫がわりだ。今日もビールとつまみを買って――。「先生、遅かったねー?」 …

豪雨が落ち着いて、これからが本番なのよ

おやじの会のパパさんが声をかけてくれて 駅周辺の泥撤去作業に行ってきました。 衣服の汚れは名誉の勲章ですよ! しかし泥は重い。シャレになってなかった。こんな泥が、流れてきたらそれは車も流されるよね、ってレベルで。 幸い、僕の町内会は被害には合…

地球ゴージャス「ゼロトピア」を観てきた!

岸谷五朗さん、寺脇康文さんプロデュース、地球ゴージャスの公演を観てきました! www.chikyu-gorgeous.jp 久々の、ある意味では正当な舞台は何年振り? って感じですが、ワクワクして観てきました。 あらすじ、公式から。 大きな大きな船が沈んだ…… 生き残…

入力するツール

ポメラが欲しい、ポメラが欲しいを連呼しては、お手伝いにいつにも増して励むオカザキさんです。みなさん、ハッピー、日曜日? さて、端末を入力する感覚ってすごく大事だと僕は思っていて。それぞれに良し悪しがあるんですけどね。例えば愛機のMacBook Pro…

ポメラが欲しい

ツイッターで呟いている通りである。 デジタルメモ・ポメラ。キングジムさんが出しているニッチな一品。まぁポメラで検索してくださいな。 実は僕、ポメラDM10を所持していました。理由は持ち出して、サクッと書きたいと思ったのでした。 https://www.amazon…

空が欲しい

頬杖をついて、僕はぼんやりと城下を見やる。目を盗んでは抜け出して、束の間の自由を楽しんだ日々。それすら籠の中の鳥だった、と今なら思う。 はるか彼方、地平線。その向こう側まで、行けたら――。 「なに、考えこんでるの?」 さりげなく彼女は紅茶を淹れ…

限りなく水色に近い緋色の3人

遡ること、2014年です。 呂彪 弥欷助様 @mikiske_n に描いていただいたのですよ。 描いていただいたのが、なろうで連載していた時がメインで。 まだ第二章が完成していなかったんですけどね(-。-; 限りなく水色に近い緋色の ひなた、爽、ゆかりです。 このイ…

限りなく水色に近い緋色のライオンさん(ネタバレ含む)

タイトルだけ言ったら、なんのことやらだと思うけど。 |†ŧ๑ヘ”@夏目翔 @kmo_nob 様 からですね。素敵なプレゼントをいただいたので、うふふふふ。 お待たせを致しました。ライオンさんお届けです。瞳が黒曜石のver.と、黄金のver.をご用意致しました(`・ω・´…

破滅の王

全ての生きとし生けるものがずっと、憎かった。 この国は、種族差別の上に成り立つ。龍の血を引いた王族が政を取り仕切り、ヒトが仕える。半獣やドワーフは、ヒト族の下で奴隷として生きることでしか、許されない。 金脈採掘の過酷な労働環境のもと、家族や…

公園の一風景

チビちゃんと彼が、全力で遊んでいるのを見ながら、ふと少し寂しい気持ちになる。 旦那さんと仲良しだね、とよく言われるけど――。 チビちゃんが産まれる前は、彼と自然に手を繋いで歩いていた。 ――結婚したら、手なんか繋がないよ。 友達のその言葉が、なぜ…

新しい恋

ウブな女の子でもないのにと思う。仕事に夢中で、気づいたらこの歳になっていた。最後に付き合っていたのは大学生の時で。その時は当たり前に手を握ってデートしていたのに、今じゃどうしていいか分からない。 4つ年下の仲西君に好きと言われた。反射的に、…

血なんかかよってない

人形と揶揄されたこともある。 そもそも、ニンゲンとして扱われたこともない。 味覚はない。感覚もデータ検知するが、君たちが言うような、触れ合いも温度も、感情すら人工物だ。そうプログラムされたから、その通りに判断する。ただ、それだけのこと――と息…

ニンギョウ王子

許嫁たる王子が贈った人形を大切にしていた。 もともと政略結婚以外の何ものでもない。 王は、姫を嫁がせるつもりはなかった。 そしてかの国は、同盟国として派兵を余儀なくされ――壁となって、潰えた。 ――この人形があなたを守るだろう、ボクの代わりに。 今…

君との時間はおしまい

気になる、って程度だったんだ、最初は。 同じクラスが続き、当たり前のように話をしていた。壁を感じず気遣いをする必要が全くなくて。 試しにさ、付き合ってみたら? 無責任に誰かが言う。 そんな失礼なこと言えるわけない。 終わらせたくないって気持ちは…

騎士には王が必要で

王子が連れ帰った貧民街の剣客に興味があった。 先王崩御後、宰相が政を動かす。宰相は王子が何をしても興味ないという無礼な素振りで。 仕えるべき王がいない現実が苦い。 鬱憤を晴らしたかったのだ。 手合わせを申し入れ――彼女はあっさりと承諾をする。 近…

「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」を読みました。

ncode.syosetu.com 突然ですが、読書メモ。作者様のあらすじから。 勇者の加護を持つ少女と魔王が戦うファンタジー世界。その世界で、初期レベルだけが高い『導き手』の加護を持つレッドは、妹である勇者の初期パーティーとして戦ってきた。 だがレベルが高…