okazaki3project

オカザキが創作の事や読書感想を殴り書きするだけのブログです。時々、自主企画の告知とか。

小学校から電話

 

小学校から電話があるとドッキリします。
慌ててかけ直しました。

今頃はPTAの役員もしているので「お仕事でしょうか?」「書類の修正でしょうか?」と反射してしまう僕がイヤだ(笑)

今回の書類は会長が作ったし、とかゴモゴモ思っていると
坊の方の担任の先生で。

 

「お父さん、すいません、ゆー君が階段から転んで」

 

まず、この瞬間からフリーズ。

ちなみに我が家は、相方さんがデイサービスの介護職員ですので

サービス提供時間中は、携帯電話などでられるはずもなく。

第一連絡先が僕になっているのです。

 

「お掃除の時に、箒とチリトリを持っていて
 横向きに転がったようで……」

 

フリーズ。
フリーズ。
フリーズ。

 

 

イメージしました。

横向きに転がって……。

な、に?

スタント?

 

まって?

まって?

まって?!

 

お前、なにやってんの?

 

 

「肩の痛みだけだったんで、とりあえずは保健室で湿布を貼ってもらってますが

 お家でも様子を見てあげてください」

 

 

先生、オッケー。

オーライ。

理解した。

 

 

慌てて、家に帰る時間を見計らって電話をしたが、出ない。

お、い。

もう帰っている時間だよね?

 

姉ちゃんの電話にかけてみたが、

やっぱり出ない。

 

 

嘔吐?

意識消失?

電話に出られないほど、パニック?

 

上司に理由を説明し、早退。
慌てて、仕事用携帯やら、車の鍵やら忘れそうになったけど。

 

 

車を走らせて、一目散に帰宅。

 

 

 

 

 

 

 

 

なぁんだか、元気な声がしますよ。

走り回ってますが。

 

「おっす」

「おっす?」

「早かったね」

「早いだろ、階段で転んだと先生から聞いて帰ってきたの。なんで電話に出ないの?」

「え……面倒臭いのと、本を読んでいて」

「姉ちゃんの携帯にもかけたんだが?」

「猫のお世話して、忙しかったんですー」

「宿題は?」

「「してませーん」」

 

 

 

綺麗にハモったよ、このひとたち。

とりあえず、携帯電話は出ろとちょっと説教。

ただ、安心はできないので、今晩一晩様子見。

 

肝心の転がったエピソードをしっかり聞いてなかったので、

この後問い詰めます(^^;;

 

 

天空都市

 まっしろい。
 天空都市を龍人が建立したという伝説のみが残る。
 雲海に足を踏み込んだ時点で、コンパスは役に立たなかった。
 皇位継承権ならくれてやると言っているのに、愚弟は納得しない。
 そこまで思いながら、今さら我に返る。国を追われた私に何が残る?
 自嘲し笑った刹那――足が滑った。雲の欠片となるならそれもまた本望。私は薄く笑って、墜ちた。

 

 


 頭痛に苛まれながら、目を開ける。
 雲海を前に広がる都市群――。
 だが、それよりも腕が千切れて、配線が剥き出しの騎士型機械人形に目を奪われた。
「網膜認証を終了、遺伝子適合を確認。コード・ランスロットは貴女を王として認証しました」
 ――私の物語は、まだ終わらない。

 

 

 

ということで、恒例twitter300字SS参加作品

今回は「雲」でした。

迷った! 大いに迷いましたが、

今回も月並みではありますが、なんとか投稿ができました。

 

空中都市の描写をもっとしたかった。

いつか、どこかで!

 

最近、300字SSを巡回できていないので、今回こそは楽しませていただきます!

 

「君とドラゴン企画」を始めます!

概要は、こちらのTwitterのモーメントにまとめてますので。

 

 

ツイートにある通り

「君とドラゴン」をテーマに、140字から5000字までの短編をお願いします。

 

ドラゴンって響きがいい。

色々なことを妄想します。

 

最強の生物、叡智の存在

あるいは人類最強の敵

神であり、排他された存在であり、

過去の栄光であり、忌むべき存在であり。

 

捉え方は人それぞれ。

どんな「君とドラゴン」な物語が生まれるのか楽しみです。

 

ぜひ、皆様の参加をお待ちしています。

 

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休眠解除

 

 それは静かに眠り続けていた。
 古からの宝だと、勝手に冒険者たちは夢を膨らませる。暗号化された多重パスコードを解除して歓喜する。彼らにとってそれがパスコードだったという認識はない。
 人工知能はテンプレート通りの警告をするが、言語が違う方向に発展した現代、古代語を理解する素養は彼らになかった。
 興奮を抑えながら、冒険者たちは【実行】する。
 財宝なんか、最初からあるわけない。人工知能にその機能があれば、ため息をつけたのに。
 彼らは【実行】を望んだ。パスコードを解除できた【実行者】に、人工知能が拒絶するすべもない。
 あの戦争でも権力者たちが使う事を憚られた細菌兵器が、

 ――ゆっくりと、目覚めた。

 

 

 

 

 

昨日、日にちを間違えて投稿してしまいましたが、

余裕ができたと言う事で、もう一本。

主催者さま、関係各位、ご迷惑をおかけしました。

何気ない休日に

 

 私が作ったクッキーを、あなたは頬張る。何回も手が伸びるのは、きっと美味しい証拠なんだろうって勝手に思ってる。
 分かりやすいアクション映画。お約束のロマンス。こんな風に想えたら――と思っていたら、あなたがそっと私を抱き寄せた。
 この瞬間が幸せ――なんて思っていると携帯電話が鳴る。
 後ろ向きな感情ばかりが蠢いて、手がのびない。
「仕事の電話でしょ?」
 とあなたが無情に言う。ため息をついて渋々出た。
「先生、ごめんなさい! でも急患が、急患が!」
「落ち着いて、今行くから。状況は?」
 仕事に切り替えた私に、あなたはそっと囁いた。
 ――おいしいご飯作って待ってるからね。
 何時に帰られるか分からないけれど。
 私は大きく頷いた。

 

 

 

 

 

と言うことで、第35回twitter300字SS参加作品

お題は「休」でした。

うん、休めてない、女医先生。いつか報われる日がありますように!

あなたに渡したいものがあるのに

 

 丁寧に包み込まれた貢物は、過剰な想いがこめられているのを実感する。
 送り主は、どれ程の気持ちをこめて贈答しようとしたのか。包装に触れるだけで、電流が走るのを感じる。
 美しい金糸に織り込んだ感情は溢れんばかりの――嫉妬で。
「呪いの解除が完了しました」
 その瞬間、火の粉が舞い、激しく燃え上がった。

 

 

 

 


「君は寄せられる感情をもう少し疑うべきだと思うよ」
「無下に断るわけにも行かないだろ?」
 そんなやり取りを聞きながら、宮廷魔術師は小さく息をつく。近衛騎士たる彼女を陛下は寵愛しているのは見るに明らかで。貴族達が面白い訳がない。
(私だってそうなんですよ?)
 昔から慕っていても、陛下にこの想いは届かない。

 

 

 

 

ということで、恒例の300字SS参加作品です。

今回は「渡す」ということで。

以前、書いた「未来を彩る飾り付けを」で書いた

陛下と騎士ちゃんのその後というか、まぁそんな感じで。

鈍感も度を越すと、罪でしかないということで(笑)

 

なかなか他の方の作品を読めてないので、今回は読むぞ、と誓いを新たに。

他の方の作品を楽しみに読むのです。

ではでは。

 

君に告げたら終わり

 実田梢は臆病だ。こんなに臆病だと思わなかった。同じクラスになって三ヶ月。梢が気になりだしてから、4年3ヶ月もたってしまった。

 本が好きな相模君は、暇があれば本を読んでいた。相模君は人付き合いが悪い。愛想もない。でも梢は知っている。彼は、友達がいないんじゃない。友達を作る余裕がない。

 保育園に弟と妹を迎えに行く。夕食の準備をする。

 中学生の頃から、彼は嫌な顔せずそれをしてきた。

 偶然見かけて、それが目から離れず、今まで来ている。弟と妹に見せる笑顔と、学校で見せる無表情の差があまりにありすぎた。

 そんな相模君が、雨で立ち往生をしている。

 私は傘がある。彼は傘がない。

 でも何か言ったら、この恋は終わってしまう。

 その実感はあった。

 でも、何にもしなければ――ずっと、このままだ。

(勇気を出せ、梢)

 自分をしかりつける。

 他の人が知らない相模君の顔を、もっと見たい。

 その一心で、私は名前を呼んだ。

 

「相模君!」

 この瞬間、迷いは雨で流れた。