未来への架け橋
「この橋を工事する時は大変だったよ」
老婆は目を細めて言う。大河に橋をかけるなど狂気の沙汰と、誰もが否定した。だが時の王子は、断固決断したのだ。
橋がなければ、渡し船が今でも続いていただろう。ただし、岩礁が多く船の沈没は珍しい話しではなかった。
10年かけて橋ができた。その途中で幾度と崩落事故や大雨で、工事が中断した。
それでも諦めなかったのは、国民達で。王子と民はあの時、確かに一つになったのだ。
橋から見る大河は、夕陽を映し穏やかで。
「未来への架け橋が必要だって、あの時君は言ったよね」
微笑むの相方を見やりながら、かつての王子は小さく頷く。こんな景色が見れるなら悪くない。
第六十六回のお題は「橋」です。つり橋、船橋、橋渡し等「橋」の入る言葉、比喩的表現でもOKです。「橋」ある光景を作品にして下さい。概要→ https://t.co/PJh41DIrmY
— Tw300字ss (@Tw300ss) 2020年7月1日
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すいません。大遅刻です。
そして困った時の二人のはなしで申しわけないです。
でも、今回も書けたからよしとさせていただこう。
書いたあとで色々をイメージがわくけれど
今回はこれで。
参加できてよかった!